1970年の万国博覧会。開催中の会場へは何度か出向いたけど、「松下館」には入っていない。 というか、当時は同館に興味のキョの字もなかったんだから、しかたない。 当時の写真:万博記念公園のHPより 1万本の竹で覆った宏大な池の中に、金属とプラスチック系素材で構築された和テースト全開の3階建てパビリオンというカタチが、10代半ばの当方にはピンとこなかった。 壁面全体が2層だか3層な構造で、内部にナショナルの蛍光灯が仕込まれて、煌々まばゆく浮き立っていようと、その頃の脆弱な当方の感性では眼に入らないカタチだったわけだ。 都築響一の本の表紙。ズラリ並んだ着物のコンパニオンが花魁ショーっぽくてキッチュ …