【第25話】 お父さんがいない。 お母さんは病気で仕事が出来ない。 ヤスノリは小学4年生。 家は、今にも倒れそうな借家。 俺の情は、5人からヤスノリに移っていた。 俺は、ヤスノリに約束させた。 もう、恐喝をしないと。 5人は納得してなかったが、無い物は返せない。 俺は5人を強引に納得させた。 そう、俺はヤスノリに同情していた。 以前の俺を見てるみたいで。 4年生の3学期にはなると『108軍団』は、俺を含め8人になっていた。 マナブ、リョウ、タク、ヨシタ、ノリオ、シンジ、オジサン。 昼休みになるとサッカーをしたり、放課後は学校近くの駄菓子屋に行ったり、俺の家でファミコンしたりして遊んでいた。 最…