越後守護代である長尾氏の庶流上田長尾氏が居城とした山城で、上杉景勝、直江兼続ゆかりの城としても知られる。国指定の史跡で、坂戸はサカドと濁って読む。 坂戸城が築かれた時期には諸説あるが、鎌倉時代に城周辺の上田荘を領した新田氏の一族が、前身となる城郭を築いていた可能性があるという。ただ、城が存在したとしても、簡易な詰城だったと思われる。 城が本格的に築城されたのは、南北朝時代とされるが、南朝方に属した新田氏の庶流が街道を押さえる軍事拠点として築城したとも、文和年間(1352-56)頃か貞治2年(1363)の上田長尾氏の入部後に築かれたともいう。 だが、その上田長尾氏の創始の城は越後上田城という説も…