彼岸花の季節は過ぎ去りましたが、山門前のシュウメイギクはまだまだ元気に咲き誇っています。 これから訪れる赤や黄色の紅葉時期を前にして、しっかりと白の花弁を目に焼きつけておきたいと思います。さて、私の文章も区切りの100号となりました。今月は引き続き「時間」をテーマに、過去・現在・未来にわたる「三世の仏の心」について書いてみたものです。お読みいただけますと幸いです。 ※ ※「法の水茎」100(2020年10月記) 陰暦十月は神無月と呼ばれます。これは、十月に日本全国の神々が出雲大社に集結して、その他の諸国の神が不在になるという説に由来するとか。神様が留守となり仏様だけ残ることから、陰暦十月を「仏…