4194号 10月16日(日)夜 さて、引き続き、千束通りのふぐや[つち田]、なのだが、この界隈に老舗ふぐやが集中していた(る)ことから、その理由、そして、明治以降の吉原へどう行っていたのかを考えてみている。 吉原にどう行こうが、どうでもよいではないか、と思われる方も多いかもしれぬ。 江戸落語がホームグランドである私にとってはこれは重要な問題なのである。 江戸落語には相当数の吉原を舞台にした噺があり、その多くが、行き帰りを丁寧に描写している。そうすると、ある程度どう行って、どう帰ったのかという常識がわかってくる。落語を知っている方は、ご理解いただけると思う。 そこで私が、気になったのは当の老舗…