安芸国大山を拠点とした刀工。大山鍛冶は筑前の左文字派出身の守安を初代とする。宗重は15世紀中頃の応永・康正年間から16世紀末の文禄年間まで活動が確認したといわれ、同名の人物が3〜4代続いたと考えられている。 大山鍛冶の系譜 大山住宗重の作刀 参考文献 大山鍛冶の系譜 寛政四年(1792)の奥書をもつ『古刀銘尽大全』には、最も古い安芸国の刀工として鎌倉末期の入西が挙げられている。入西は筑前の法師鍛冶良西の子または弟とされる人物で、永仁年間に安芸国に移住したという。古剣書には「安藝国入西 永仁伍年閏十月日」の銘文の記載があり、その2年前の永仁三年(1295)のものとみられる「安藝国入西 永仁三年六…