封切り二日目。 席数93の【SCREEN6】の入りは六割ほど。 『ガレッジセール ゴリ』が『照屋年之』の名義で監督と脚本を担当した〔洗骨(2018年)〕。 沖縄県に古くからある風習「洗骨」をモチーフに、死と生の輪環、家族の絆を、時としてユーモアに包んで描いた秀作だった。 そしてまた本作でも近似のテーマ、夫婦とは親子とは家族とは、がやはり沖縄の小島を舞台に紡がれる。 タイトルの「かなさんどー」は沖縄の言葉で「愛している」の意と聞く。 また、同タイトルの琉球民謡もあるよう。 その二つの要素を作品内で効果的に組み合わせた『照屋年之』の語り口の上手さに唸る。 母『町子(堀内敬子)』の死をきっかけに父『…