・湿地の洗礼 翌日はレンタカー旅。 車じゃないとタクシー高額(長距離のため)しか選択肢のない程のど田舎にある下邳城跡へ。昼に近くなるにつれ、空はどんよりとして霧のような雨が道路を濡らす。 道は次第に細くなり、車線は1車線、農道へと変わっていく。横はずっと泥のようなべちゃっとした土の畑。作物はトウモロコシと麦だろうか。 到着してもフェンス以外は何もなかった。 ただ、収穫もあった。 道路とほとんど高さの変わらないところまで水のたまった沼がすぐそばにあり、フェンスの隙間からのぞくと掘り返した穴にも水が…。真偽のほどはわからないけれど、そりゃあ、水責めも思い浮かぶわな、と思うくらいの場所だった。この体…