『不即不離』は、マレーシアのヤスミン・アフマド監督を追悼する会「わすれな月」の企画で観た映画。 このような機会でもなければ、観ることもなかった作品だから、貴重だった。 不即不離とは、「二つのものの関係が深すぎもせず、離れすぎもしないこと。つかず離れず、ちょうどよい関係にある」ことを表す四字熟語。 ーーー 不即不離―マラヤ共産党員だった祖父の思い出(Absent Without Leave) ラウ・ケクフアット監督/台湾・マレーシア/2016年/84分/日本語字幕 ラウ監督の自伝的なドキュメンタリー。祖父の思い出が全くないラウ監督は、マラヤ共産党員だった祖父が植民地政府に射殺されたことを知る。マ…