西に位置する太陽は、水面に映る太陽との距離を縮め、こちらを眩く照らす。向かい風を受けながら、握るハンドルの手は冷たく、この時間になるまで、家を出なかったことを後悔する。それでも目的地に着けば、自転車のかごに載せられた荷物の分だけ、心が軽くなるはずだ。 9月の半ばに三ヶ月と決めた期限は過ぎている。一週間ごとに一箇所ずつ片付けると決めたことも、中途半端に終わってる。 今もなお、やっぱり片付いていない。せめて不用品だけでもと、自転車に乗る。今日の最優先事項に掲げていた「リサイクルショップへ行く」は実行できたが、それだけで一日が終わる。非優先事項は進まない。 以前に比べ「もの」を手離せる思考になった。…