妻が中学生だった頃、時代は昭和末期、まだ『不良少年・不良少女』が居た。 妻は生真面目な優等生で、成績も良い方だったらしい。 不良少女さんは、妻の様な優等生が嫌いらしい。 妻に「煙草を買って来てよ。お金は払うから」と言った。 「何度も先生に見つかっちゃってさあ、自分で買いに行けないんだよねえ」 妻は、「良いわよ」と答えて、本当に煙草を買って来た。 私も、妻とは同年代なので分かるが、制服で酒や煙草が買えた時代だったのだ。 不良少女さんは、妻に「怒られなかった?本当?」としつこかったと言う。 妻は不良少女さんに煙草を渡して、「気が散るから話しかけないで。用は済んだでしょう?」と言ったらしい。 不良少…