河野氏曰く、「具体的に“中二病”が発症(!?)するのは14才から18才ぐらいが多く、その症例は6パターンに分けられる」という。河野氏が分析した、その6パターンの症例とは、下記のようなものだ。
<症例1:自分はもう大人だとアピールしたい>
・うまくもないコーヒーを飲み始める。
・洋楽を聴き始める。
・プラモデルやプロ野球カードなど、これまで自分がコレクションしていた物がものすごく子どもっぽく見えるようになり、急に処分する。
<症例2:自分は社会の規制に怯まない強い存在だとアピールしたい>
・林間学校に来てまでタバコを吸う。
・髪の色をスプレーで変えてみる。
<症例3:独立心と依存した現実との葛藤>
・自分の家族を友達に見られたくない。
・母親に対して激昂し、「プライバシーを尊重してくれ」。
・母親に「どこに行くの?」と聞かれて、「外」。
<症例4:今までの自分に疑問を持ち、これまでと違うことをする>
・クラスメイトとどこか違う感じを出したがる。
・本当の親友探しを始めたりする。
・ちょっとしたウケ狙いのキーホルダーを買いたくなる。
<症例5:やればできると思う>
・曲も作れないのに作詞。
・ドラクエやFFにハマり、ゲームプログラマーを目指すが、考えられることは続編のちょっとしたイベントのストーリーやアイテムだけ。
<症例6:他人より物事の本質を分っていると思いたい>
・売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
・「大人は汚い」。
・急にラーメンの美味い、美味くないを言い出す。
上記の6つの症例のうち、1、2、3は“大人であることの主張”、4、5、6は“自分探し”という心理状態が働いている、と河野氏は分析した。
つまり、“中二病”の人が好む中二キャラクタとは、「大人であることの主張」をし、「自分探し」をしているようなキャラクタが、ユーザーが共感したり自己投影して憧れることができるキャラクタなのだ、というのが河野氏が出した結論である。
反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根は真面目であったり、臆病であったりするので本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。「DQN」とは『反社会的な人』や『迷惑な不良系』を表すネットスラング。
流行に流されずマイナー路線を好み他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく他人と違う趣味の自分は格好いいと思い満足している。
不思議・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれたことによる発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を妄想し、悦に入る。また、そういった設定のキャラクター作りをしている。