た、…食べたい。 「いやあ、ちょっとバスに酔っちゃって、気分が悪いし…」 と言った手前、しかしガンガンつつくわけにもいくまいが…。 「食べないようにしよう」と決めていた一番の理由は、ここでは絶対腹を壊したくないというか、「できるだけトイレには行きたくない」という、祈りにも似た切ない思いがあったからだ。 しかし、――運ばれてきたソレを前に、止まってしまった。 到着。……で、すぐ、ウズベク人女子のショヒダと共に、トイレ…というか「トイレ的に使われている広場」へは行ってみた。 そう、ちゃんと「行けた」のである。だが、しかしその時はまだ、日の暮れてゆく最中――残照のおかげで「見えた」からして、人の残し…