持槍樁は握槍樁とも呼ばれ、形意拳の単伝の老樁である。これは正樁の形式を借り、両手で銃を握るように、または空で銃を握る側勢の站樁に変えたものである。即ち斜步站樁であり、站樁中の用勁は撑挑靠抜勁である(図32-1)。 持槍樁の姿勢は矛盾樁の姿勢と基本的に同じであるが、下坐の幅が矛盾樁よりもやや大きく、全体の下坐の幅は約15センチである。この樁の六梢の要件は矛盾樁とほぼ同じであるが、両手の手勢と配置がやや異なる。両手の手勢は半握拳状で、親指を伸ばして外に挑とし、四指を曲げて親指の伸ばす方向と反対方向に微かに力を用いる(図32-2)。これにより親指を前方に指し、四指と争力を形成する(詳細は図32-1と…