タイ中央破産裁判所は9月29日、タイの格安航空会社ノックエアラインズの会社更生計画を承認し、ウティポン同社最高経営責任者(CEO)ら4人を更生計画管理者に任命した。 負債総額は273億バーツ。融資と増資で資金を調達し、非中核資産の売却、コスト削減などで経営再建を図る。 ノックエアは2004年、マレーシアの格安航空大手エアアジアのタイ進出に対抗するため、タイ国際航空などタイ政府系資本とタイ王室系資本が中心となり設立された。当初は筆頭株主であるタイ航空の格安部門と目されたが、王室に近い名門サラシン家出身で創業株主のパティー・サラシン氏が独自経営を続け、タイ航空とはぎくしゃくした関係が続いた。 20…