いわき市の中学校5校で給食に用意した赤飯を廃棄した件に『筆洗/260322』は思う▼お祝いごとといえば赤飯。内田百閒の戦時中の日記にも赤飯が出てくる。「但シ小豆ガ無イカラト云フノデ紅デ色ヲツケタ赤飯ナリ」▼約2100食の赤飯が廃棄された▼毎年、この時期に卒業を祝う赤飯を提供してきたが、今年はその日が東日本大震災が起きた11日に重なった。保護者から11日に赤飯が出るのはどうなのかと、市教委の判断で提供を中止し廃棄▼保護者の疑問は分かる。学校にその日を避ける気遣いがあってもよかったが、なにも廃棄することはなかろうに▼卒業の門出を迎えた郷土の子らが祝いの赤飯を楽しんだとてあの日の犠牲者が気を悪くする…