標記公演を見た(10月20, 21昼, 22夜, 27昼, 28日昼夜 新国立劇場オペラパレス)。3年振り10回目の上演である。今回は改訂振付の元ボリショイ劇場バレエ芸術監督 アレクセイ・ファジェーチェフが来日し、直接指導を行なった。最大の変化は脇役陣の演技。一分の隙もなく、同時多発芝居を遂行する。ガマーシュとロレンツォがこれほど密に絡んでいたとは。アンサンブルの動きも生き生きとリアルだった。 4年目に入った吉田都芸術監督(再任決定)は、この3年間ダンサーの世代交代を進めながら、キャスティングの組み合わせを様々に試みてきた。今回の主役5組は吉田監督の試行の結果と言える。さらにバレエ団の中堅や、…