(c)中村文則/「掏摸」 中村文則の小説といえば「教団X」などがかなり有名で一度は読んだことがあるという人も少なくないと思います。しかし、「教団X」はなんといっても文庫で608ページからなる長編小説です。いきなり「教団X」から読むのはハードルが高すぎるということで、「掏摸」が中村文則の入門小説としては最適といえます。 // リンク 「掏摸」は2010年に大江健三郎賞を受賞し、世界各国でも翻訳出版され、「ウォール・ストリート・ジャーナル」2012年ベスト10小説にも選出されるほどの人気ぶりでした。 というわけで、今回は「掏摸」の簡単なあらすじをネタバレややありでご紹介したいと思います。 「掏摸」…