先日、是枝裕和監督脚本の韓国映画のベイビーブローカーを見たのだが、これも万引き家族に匹敵するほどの社会派映画であった。 テーマは捨て子と赤ちゃんポストで、あらすじは赤ちゃんポストに捨てられた赤ん坊を連れ去り、子どもを欲する夫婦に売りさばく二人組と赤ん坊を捨てた母親が里親探しをし、それを現行犯逮捕しようとする刑事がさまざまな駆け引きをするロードムービーである。 この映画で印象に残るのは登場人物の一つ一つの台詞である。 冒頭で刑事が捨てるなら産むなという世間で最も標準的な言葉が出てくるし、捨て子のニュースを見た者100人中120人が真っ先に思うことである。 他にも、赤ちゃんポストがあるから母親が甘…