起源は18世紀の豊年唄にあるとされる、長崎の花街において幕末期に歌われていた座敷唄。 芸妓の凸助(本名:山本多満)や愛八(本名:松尾サダ)が昭和5年、6年にレコードを出して有名になった。
2000年公開 配給・東映
原作 なかにし礼 監督 深町幸男 出演 吉永小百合 、渡哲也 、高島礼子 、原田知世 、藤村志保
なかにし礼『長崎ぶらぶら節』 今日は読書の話題です。読んだ本2冊について。 1冊目は、なかにし礼の『長崎ぶらぶら節』。2000年の直木賞受賞作品なので、もう25年ほど前に書かれた小説だ。最近になって初めて読んだ。 長崎の芸者愛八を主人公として描いた小説で、彼女の子ども時代の明治16年から始まる。愛八は海辺の村から長崎は丸山の芸者置屋に十歳で奉公に出る。器量はよくないが、稽古ごとに精を出し、芸の力で名妓の一人に数えられるようになる。 話は序盤の第三章から、愛八が五十に近くなった大正時代後半に移る。町でふとしたきっかけで見知った古賀十二郎という学者に惹かれた愛八は、古賀とともに埋もれている長崎の古…
2000年 東映 監督:深町幸男 出演:吉永小百合、渡哲也、原田知世 鑑賞::BS松竹東急 前回見ました「五月の記」から2年後に作られた、吉永小百合、渡哲也が共演の東映での作品です。タイトルは知っていましたが初見でした。渡哲也と吉永小百合という組み合わせなので、前作の感じかなと思ったら、抑制の効いた大人の恋愛映画という趣きでした。「会いたいけれど会ってはいけない」と耐え忍ぶ女性が吉永小百合には適役ですね。古いものと新しいものが共存する大正という時代と、聞き伝えの古来の歌を掘り起こすというストーリー、長崎の色街の人間模様など、興味深く拝見することができました。それにしても吉永小百合さんは今でもそ…