今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。 13回目は「酷使」です。 ①元々は先発に使われてきた言葉 野球において「酷使」は最初ローテーション制が敷かれておらず、支配下選手が少なかった1970年代までの先発投手に主に使われていました。 有名なのは「権藤権藤雨権藤、雨雨権藤雨権藤」と流行語にもなった1961年の中日の先発状況で、この頃は力のある投手に登板が集中しており、当たり前のように300イニング以上投げる選手が各球団にごろごろいる状況に。 今後破られないであろう途轍もない記録(400勝や401奪三振)を残す一方、怪我を負い短い選手生活を送った投手が山ほどおり、前述した権藤投手…