萩括り括り括りて花を愛ず 我が家の萩が咲いている。これはミヤギノハギだと勝手に思い込んでいる。 花の一つ一つは小さいけれど可憐な紫の色は、見るほどに心にしみてくる。自分はこんな紫の絵具は持っていない。 けれども実のところ、この萩はしっかり立ってくれないので手を焼く。 大きくはならないのだが、やたらに垂れて横になり、狭い庭の通路を遮るので日常的には邪魔ものである。特に雨のあとなどは通れない。生長するに併せて括らないといけない。今年も3回括りなおした。しかしこの花を見れればこそなんとか我慢できる。 乱れ萩、などという言葉もあるようだが、ハギの始末の悪さを取り上げたら、一茶の独擅場だろう。乱れ萩なと…