昨年の夏頃にぐんま様から岡村俊明さんの「中野好夫論」がおすすめとの 書き込みをいただいたのですが、この本には縁がないだろうなと思っておりまし た。 それがどういうわけか、今年になってから図書館の新着資料の棚を見ており ましたら、この本を発見したのです。存在を知ってからずいぶんと時間がかかり ましたが、これはなかをのぞいてみなくてはと、やっとこさで借りることになりです。 図書館で立ち見をした序章の「はじめに」のところに、次のようにあるではない ですか。 「中野が逝ったとき、弟子であった文芸評論家の篠田一士は、中野を『全き人』 と呼び、『全き人は一気に動く』という記事で、次のように書いた。」 こん…