神社の入り口にある鳥居は、この先に神社があることを示すシンボルとなっています。国土地理院が発行する地図では、神社を示す記号は鳥居をかたどったものです。鳥居には門の役目もあり、俗世界と聖域との境界だともいわれています。 多くの鳥居が朱色に塗られており、遠くからでもよく目立つ。この朱色の塗装を丹塗り(にぬり)と呼んでいます。朱色の主な塗料としては、ベンガラと鉛丹(えんたん)とがあり、いずれも金属が主成分です。 ベンガラは鉄の酸化物で、縄文時代には、土器などの彩色に用いられたりしました。約 17000 年前に描かれたフランス南西部のラスコー洞窟の赤色壁画もベンガラによるものです。鉛丹は鉛の化合物で、…