まだまだひよっこ。でも、映画が好きなんです。 今回は、歌舞伎役者として生きた男の人生を描いた映画『国宝』を観てきました。 ■「わかる」じゃなく「感じる」映画 観る前は、「伝統芸能ってむずかしそう…」という気持ちが正直ありました。 でも実際には、ことばで説明できない感情がじわじわと胸に残る、不思議な映画でした。登場人物たちの一言一言、表情、沈黙の間(ま)―― 何気ないやりとりに、人生の重みと美しさがにじんでいて、まさに「芸を極める」ということの凄みを感じました。 ■歌舞伎の世界の厳しさと、美しさ 映画の中では、歌舞伎の稽古や舞台裏の様子が丁寧に描かれます。 その動きやセリフ回しのひとつひとつが、…