127後ろから3行目―p. 131第一段落 主題:アウグスティヌスにおける性的存在としての自己 キーワード:アウグスティヌス、堕罪、操舵、意志、リビドー 異教徒アルテミドロス(前3世紀)において性的な夢とは、未来の社会的な関係の予兆である。これは過去の個人的関係の圧縮・置換を夢とするフロイトとは異なる。これとの関係において、キリスト教における性的存在としての自己を解明するため、聖アウグスティヌス(354-430)が分析される。 キリスト教において「私はどのような存在か」というかぎりない「問い」が生じ、この問いにおいて、セクシュアリティがフィルターになっている。 それは「告解」「良心の検討」「洗…