西洋科学ではフロイト以降無意識層に着目し、ユングがより普遍的な集合的無意識層について論及しましたね。それによって、あらためて人間の行動とは、理性を越えた深層心理等が影響を及ぼすという知見が広まりました。実は驚くべきことに仏教では、フロイトから遡ること約二千年前に無意識層についての論等が成立されていたのです!この話の基には以下の論が挙げられます。九識論(くしきろん)仏語。 眼・耳・鼻・舌・身・意・末那 (まな) ・阿頼耶 (あらや) の八識に、阿摩羅(あまら) 識を加えたもの。つまり、五感①眼②耳③鼻④舌(味覚)⑤身(皮膚感覚)に加え6感⑥意識(考えたりすること)⑦末那識 (まなしき)上記、眼、…