英訳:overprotective parents. 子供が大事に育てられること。過保護に育てられること。
乳母をつけ、日傘をさしかけるように子供を大切に育てること。 用 例: 乳母日傘のお嬢様だけに世間知らずだ。 この句の場合、「乳母」は「うば」ではなく「おんば」と読む。
乳母日傘という言葉があります。良く云えば大事に悪く云えば過保護に育てられたという意味です。その言葉を知ったのはいつだったか覚えてないものの日傘に対してあんまり良い印象はありませんでした。でもって、これを書いているのは昔はガラスの十代でしたがいまはおじさんでUVケアなどにもほぼ興味がありません。ので、春の終わり頃に勤務先のそばの大丸で紳士物の日傘を眺めたときも私は一介の(勤務先は4階の)労働者でくわえてブルジョワ意識もないので「ねえどうしておれが日傘ささなくちゃいけないんだよ」などといまから思えば根拠不明なことを考えていました。 ところが。 猛暑が本格化する前、ドラッグストアで晴雨兼用の折り畳み…
幼稚園にあがる前の私の記憶に出てくるのは、母よりも祖母だ おんぶされて散歩にいったのも 「しんびょうまてまて」と寝る前に、枕元でお話をしてくれたのも 私が近所の家にあがりこんで、ちゃぶ台に載ってたお漬物を食べたことを笑ったのも 母ではなく、祖母だった 母は近所の電気器具屋かどこかで、働いていたらしい 数年前に、思い立って父に「どうして初めての子供の私をおばあちゃんに任せて、ママは働きに出たの?」と尋ねた 返事は「家に、女手はふたつ必要なかったから」 ハイカラな街、函館で、商いをする家に生まれて、乳母日傘で育ち、私立の女学校で人気者だった、美人でスタイルも抜群だった母 高知の片田舎で、貧乏ながら…