新井素子の長編小説。 仮性半陰陽であることが判明して思春期に男から女へと性の転換を経験した為、人生に対して何も期待することができなくなった主人公が巻き込まれた不思議な冒険についての物語。 主な舞台が「第13あかねマンション」なので、『扉を開けて』の根岸美弥子と斉木杳も名字だけ登場したりする。ちなみに主人公である斎藤礼子の部屋は二階で、向かいに斉木杳*1の部屋がある。
二分割幽霊綺譚 (講談社文庫)
*1:名字の表記は『扉を開けて』では斉木、『二分割幽霊綺譚』では斎木となっている。
新井素子の小説『二分割幽霊綺譚』を沖田×華が漫画化した『ヘレテクの穴』が、第3巻で完結しました。 ヘレテクの穴3 [ 沖田 ×華 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る 1、2巻は既読で、この第3巻も読んでみましたが、第3巻に関してはどことなく、新井素子作品の漫画化ではあるけれども、沖田×華の作品といった感じが以前の巻よりも出ていたように感じました。 ちなみに『ヘレテクの穴』には原作にはない「デルモ族」といった存在も追加されているようなのですが、そのためもあってか、終盤のアクションありのシーンでは原作よりもビジュアル的に動きのある展開になっていたように思います。 原作のストーリー的にはこの第3巻…
以前、このブログで紹介した、新井素子の『二分割幽霊綺譚』の漫画化作品『ヘレテクの穴』の1巻と2巻を読んでみました(※2巻ではストーリーはまだ完結してません)。 ちなみに筆者は『二分割幽霊綺譚』は既読ですが、読んだのが数十年前なので、かなりのうろ覚えです。 読後の感想としましては 舞台設定は現代に変えられているが、おおむね妥当な漫画化作品 という印象で、ところどころ原作を思い出しながら集中して読むことができました。 新井素子作品のノリも、わりと感じが出ているのではないかと思います。 このあたり、漫画版の作者の沖田×華さんの感性が優れている――原作を作品としてきちんと捉えることができている――と言…
新井素子の『二分割幽霊綺譚』が漫画化されているのを書店で見かけましたので、記事にしておきます。 漫画版のタイトルは『ヘレテクの穴』。1巻はすでに発売中、2巻は来月(=2024年6月)に発売予定となっています(※発売されました)。 ヘレテクの穴1 [ 沖田 ×華 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る ヘレテクの穴2 [ 沖田 ×華 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る ちなみに漫画版を描いているのは沖田×華(おきた ばっか)。 清原果耶主演でNHKでドラマ化された『透明なゆりかご』あたりが代表作の漫画家さんです(このドラマ自体の出来も相当いいです)。 【中古】(非常に良い)透明なゆりかご DVD…
7月20日に沖田×華先生のコミック新刊『ヘレテクの穴』の第1巻が幻冬舎より発売されました。 この作品の原作は新井素子さんの「二分割幽霊綺譚」。 単行本の帯にはこうあります。 ラノベの姫様に出会った15歳のわたしが、今の私を鼓舞する――沖田×華 「あんた、29年後にこの小説を漫画にするよ」 巻末には、「二分割幽霊綺譚」との出会いと作品への思いを綴った「拝啓 新井素子様」という短いエッセイコミックも収録されています。ヘレテクの穴の見本誌来た。プロフの下のキャラは、主人公の元カノ美絵子ちゃん。おまけ漫画は新井先生への手紙になります。#新井素子 pic.twitter.com/tMbYluyv5w— …
『小説幻冬』2023年2月号(幻冬舎/1月27日発売)より、沖田×華先生の新連載漫画「ヘレテクの穴」がスタートしました。 第1話の最初のページのキャプションに「SF?ホラー?沖田×華が、新井素子の名作で「暴れる!」宣言。」とあります。 という訳で、原作は新井素子さんの小説「二分割幽霊綺譚」です。新連載のお知らせの前に、ラノベの姫様に出会って鼓舞しまくりの16歳の私へ。「あんた27年後に、その小説の漫画描くよ。」— 沖田×華 小説幻冬「ヘレテクの穴」(原作、新井素子「二分割幽霊綺譚」)新連載スタート (@okita9393) 2023年1月1日 新連載のお知らせ。1月発売の小説幻冬から新連載「ヘ…