今週のお題「575」 タイトルは、武家政権打倒を果たした後醍醐天皇が行った建武の新政が、混乱の極みに達したことを風刺する「二条河原の落書」から取ったもの(順番はちょっと変えました)。綸旨(りんじ)とは天皇の言葉(綸言)の意味を表わし、当時は部下(蔵人所など)が天皇の意向に構わずに乱用して、混乱を招いた。翌年、後醍醐天皇は京都から追われることになる。 ここで偽綸旨は部下が勝手に発しているが、最近はトップ自ら前言が「偽」になる発言をしている。 1 問題の源流 そのことを特に強く感じるようになったのは、いわゆる「モリ・カケ問題」からか。日本では久しぶりの長期政権が成立したことによって、それまでは「権…