昭和10年代、深川門前仲町の一角に渡辺金蔵が建てた、昇れない梯子、使えない部屋、節穴にガラスを嵌めた覗き穴等々、常人では到底思いつかないような趣向の数々を持つ、奇々怪々な屋敷。
この建物について、精神医学者式場隆三郎が『二笑亭綺譚』としてルポして世に広めた。二笑亭はその後、取り壊され、現存はしていない。
『二笑亭綺譚』は、ちくま文庫に収録されていたが、現在品切れ中。