僕達は世界は在ると思って生活しているが、これ全部 自分の目で見ているもの、自分の耳で聞いているもの 自分の鼻で匂っているもの、自分の肌で感じてるもの 自分の舌で味わっているものの結果である。 なので五感でその世界を察知した時には、 すでにその世界は終わってしまっている。 この事実は僕に大きな救いをもたらした。 これら五感で起こっていることだけに委ねていれば なんの問題もなかったことが明確になったのだ。 目の前をきれいな女性が通り過ぎ、きれいな人だな、 という思いが湧いたなら、それでカタがついている。 そこに、俺みたいな男は相手にもされない、などと、 余計な囁きに取り合ってしまうから苦しくなった…