80年代のバーンスタインの録音は大抵聴いているが、モーツァルトの39番は、80年代半ばに自分としての絶対的なベスト盤(ブルーノ・ワルターとニューヨークフィル)と出会って以来、ほとんど他の演奏に目が行かなかったため、未聴だった。 amazon primeやspotifyにあるので今回聴いてみたが、第二楽章がユニーク。冒頭のヴァイオリンの「ミーファーソラーファミ」の後、「ラーソ、シーラ、ドーシ、レード、ミ、ミ、ミ―(下の)ミ」と高い音程によじ登って行って、最後「ミ」で降りてくるところで、ため息のように、自然にテンポを緩めている部分から耳を奪われる。 大げさにやると物凄く下品になるので、ほとんど気づ…