北村 薫 編纂の『謎のギャラリー 特別室』の中に収録されている作品について 一番目に登場する作品『遊びの時間は終わらない』 これは面白いです 冒頭の風景描写がちょっと幼さも感じますが、設定の面白さにどんどんとハマり込んでしまいました。 物語は、週末の吉祥寺の銀行に、レインコートを着た男が入るところから始まります。 男はカウンターの上にバッグを乗せ、ポケットから一枚の紙きれを取りだし、窓口案内嬢に見せます。 「銃を持っている。黙って、この鞄に金を詰めろ」 銀行強盗事件の話なのか、、、、 レインコートの男は奇妙な形のライフルを出し、入り口の男に向けて、叫びます。 「ばーん」 《銃声が響く》ではあり…