北村薫

本の紹介 『中野のお父さん』 北村薫 中野のお父さん 主人公の文宝出版の編集者の田川美希さんと頼りになる高校国語教師で還暦が近い中野に住んでいるお父さん、そしてお母さんが主な登場人物である。なんか、サザエさんのような、ほのぼの感があるなあ。私には北村薫さんが「中野のお父さん」に見えるが、どうだろうか。いや、高嶋ちさ子さんのお父さんを連想した方がいいかな、それだと設定の年齢（還暦前）と違い過ぎるか、いやイメージはぴったりなどと思う。どの話も、娘の美希の日常で発生する謎について、中野のお父さんが名推理に入るまでの、導入部の美希さんの編集者としての日常のお話の方が小説っぽくて面白い。こっちのほうが好…

不思議な時計 本の小説 作者:北村 薫 新潮社 Amazon 前に「水」というのを読んでいる 本の小説というのがシリーズタイトルなのかな これを小説と呼んでいいものかどうか萩原朔太郎から江戸川乱歩塚本邦雄ときて 松たか子や大竹しのぶにも話は飛ぶ まぁなんでも知ってる北村さんだ

twitterで流れてくるおもしろそうだなと思う本は、紀伊国屋のサイトで検索して、ほしいものリストに入れている。 お店に行ったとき店内をぐるっと巡って、今日は特に出会いはないなとなった場合、このリストから選んで買って帰る。 買ったものは削除して購入の重複がないようにすることも大事！そんな時に買って読みかけだった北村薫の「街の灯」を今朝、読み切った。街の灯 (文春文庫 き 17-4)作者:北村 薫文藝春秋Amazonおもしろい。 昭和初期の上流士族・華族のお嬢様という設定がもう素敵。 でも、今後待ち受ける時代のうねりを考えると、とても切なくなってくる。 きっとシリーズになってるはずとググったら「…

中野のお父さんと五つの謎 (文春e-book) 作者:北村 薫 文藝春秋 Amazon 相変わらずの深い知識 中野のお父さんは北村氏の分身なんだろう 漱石の月が綺麗ですね問題 あまりにきれいですっかり信用していたよ 都市伝説だったとは

不定期読書感想文。 前に yuifall.hatenablog.com で、「謎解きについては後日」と書いたのでアップします。 核心に触れているので以下畳みます。

北村薫作品を久しぶりに読みました。 「日常の謎」を描くのがほんとうにうまい作家さんです。 ちいさな謎から殺人事件まで。 北村作品の中ではできれば人は死んでほしくはないのですけれど ミステリー作品なのですから致し方ないですね。 「しりとり」や「パトラッシュ」 そのタイトルからどんな内容を想像しますか？ 大好きな「八月の六日間」につながる作品もあって、 旧知の人に会えたようで嬉しかった。 博識が随所に散りばめられているけれど決して嫌味ではなくて すーっと心にとどく作風がとてもいいと思う作家さんです。 中野のお父さんシリーズの第４弾も発売されているようです。 それも読んでみたいと思いました。 中野の…

2024年6月5-11日 ・万城目学『鹿男あをによし』 ・アーヴィン・ウェルシュ（池田真紀子訳）『トレインスポッティング』 ・エリス・ピーターズ（大出健訳）『死体が多すぎる』 ・トルーマン・カポーティ（村上春樹訳）『ティファニーで朝食を』 ・北村薫『六の宮の姫君』 ・カート・ヴォネガット（浅倉久志訳）『タイムクエイク』 以下コメント・ネタバレあり