書砦・梁山泊の島元さんからいただいた日記には、京大関係者の物が数冊あった。そのうち京都帝国大学文学部心理学教室の岩井勝二郎助教授の日記(昭和12年)については、「京都帝国大学文学部心理学教室第三代教授岩井勝二郎の日記ーー書砦・梁山泊から貰った日記にビックリーー - 神保町系オタオタ日記」で紹介したところである。また、京都大学人文科学研究所助手松尾尊兊の日記(昭和40年)については、『古本イエーZINE』5号(狂言屋、令和4年11月)の「松尾尊兊先生の古書探索記」に書いた。今回紹介する大正13年・14年の日記を書いた谷口善之は、当時京都帝国大学医学部の学生であった。泉孝英編『日本近現代医学人名事…