この1年、本に向き合う機会が一気に増えた。 もともと、自分でも本を出版した経験もあるし、カナリアコミュニケーションズという出版会社を運営している。だから平均的な人よりも本との接点は多い。 ただ、一方で、本を人並み以上に読んでいるかと言えばそうではない。私は、正直、本をちゃんと読みだしたのは20代後半だ。 それ以降は、本の価値は分かってきたつもりだが、仕事を優先して必要最低限の本しか読まなかった。読めなかったという方が正しい。 海外出張時には、気合を入れて10冊ぐらいの本をスーツケースに入れて移動していた。重さにしたら数キロはあるが、飛行機や出張先で読もうと準備だけは毎回していた。 しかしながら…