岩波文庫152ページ「一念を経歴(きょうりゃく)するに、なほいまだ解脱の期を期せず、いたづらに錯解(さくげ)す」 一瞬の短い期間を過ごしても頭の中の考えに因えられ、そこから解放される時期を逃し、ただ無駄に誤った考えから抜け出せずにいる。 一つの考えに凝り固まった人に「あなた、それ間違ってますよ」と言っても、まず無駄。逆に食ってかかられたりする。政治家とかメディアとか権力者が相手なら、どんな意地悪・いじめを受けるかわからない。恐ろしい。凝り固まればオウム真理教のように殺人が正しいことにもなる。 歴史を見ても人類というのは、実に容易に偏狭な考えに凝り固まり、考えの違う人たちと戦い、殺しあってきたと…