1 本作の概要 池井戸潤さんの銀行ものです。 仇敵 (講談社文庫) [ 池井戸 潤 ]価格: 770 円楽天で詳細を見る 短編が連なって、大きな物語となっている作品です。 そういう点では「銀行総務特命」や「不祥事」と似た形式といえるでしょう。 今回の主人公は、恋窪商太郎といいます。 大手銀行を退職し、別の銀行で庶務行員をしています。 この庶務行員というのが、本作のおもしろいところです。 本作では、次の2点が印象に残りました。 2 庶務行員 主人公の恋窪は庶務行員をしています。 銀行に勤めていないわたしなどには、何のことやらですが、銀行員にも職種があるとのこと。 窓口で応対してくれる制服を着てい…