ましろき鳥と、色変わりする羽の鳥 もといカラスが向かい合って。 どちらともなく一礼したかと思うと。 妖精たちのさざめき声が聞こえて、その次の瞬間。 壁際に並んでいた きらきらした石たちが、ふわりと宙に舞い始めた。 何かの規則性に従ってか、石たちが煌めきながら 軽くぶつかりあって音をたて、宙に浮かんだまま。 並んだり、弾け飛んだり。 遠のいたり、近づいたり。 その度に、どこからか妖精たちの さざめき声が重なりあって。 ‘ C’est quoi ça, ? ’ ‘ C’est quoi ça, ? ’ ‘ C’est quoi ça, ? ’ いりす( わたし ) 「くわっ、くわ . . .?」 …