百人一首第21番目の歌の作者は素性法師です。 僧正遍昭の子で、父の勧めで出家ししました。 今回は素性法師について紹介します。 素性法師とは 生没年は不明ですが、9世紀末から10世紀にかけて生きた人です。 清和天皇の時代に左近将監まで昇進したようですが、父の僧正遍昭の勧めで出家しています。 左近将監は禁中の護衛役の現場監督のような立場です。 官位は従六位上でした。 父の僧正遍昭が、その職位を捨てて出家することを勧めたのは、本人の性格を考えてのものだったのでしょうか。 あるいはなんらかの事件が背景にあったのでしょうか。 「大和物語」では素性法師の恋愛のエピソードが書かれていて、情熱的な人のようでも…