代表的歌人百人の歌一首ずつを集めたもの。藤原定家が小倉山の別荘で撰したと伝える「小倉百人一首」が最も有名で、これを模倣して種々のものが作られた。カルタとして正月の遊びになったのは江戸時代以降。百人首。
なお1首目は「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」(持統天皇) ・・・・・・三省堂「大辞林」より引用
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき (あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき) 参議等(源等) 〈現代語訳・口語訳〉 浅茅の生えた寂しく忍ぶ小野の篠原ではありませんが、あなたへの思いを忍んではいますが、もう忍びきることは出来ません。どうしてこのようにあなたが恋しいのでしょうか。 参議等(源等) ※浅茅(あさじ) 主に荒れ地や野原にまばらに生えている、丈が低い茅(ちがや)を指す。また、そのような茅が生えている場所や、荒れ果てた住まいの表現としても使われる。 ※小野の篠原 小野は野原のこと。篠原は細くて背の低い篠竹と呼ばれる竹が茂る野原のこ…
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな (わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな) 右近 〈現代語訳・口語訳〉 あなたに忘れられる我が身のことは何ほどのこともありませんが、ただ神にかけて、私をいつまでも愛してくださると誓ったあなたの命が、はたして神罰を受けはしないかと、惜しく思われてなりません。 右近(歌川国芳画)
白露に 風の吹きしく 秋の野は しらぬきとめぬ 玉ぞ散りける (しらつゆに かぜのふきしく あきののは しらぬきとめぬ たまぞちりける) 文屋朝康 〈現代語訳・口語訳〉 草葉の上に落ちた白露に風がしきりに吹きつけている秋の野のさまは、まるで糸に通してとめていない玉が、美しく散り乱れているようではないか。 文屋朝康(ふんやのあさやす)
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ (なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ) 清原深養父 〈現代語訳・口語訳〉 夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているのに明けてしまったが、こんなにも早く夜明けが来れば、月はまだ空に残っているだろうが、いったい月は雲のどの辺りに宿をとっているのだろうか。 清原深養父
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています 小学校3年生の双子の〈あんこ〉さんのクラスは 百人一首が行われているそうです。 何がきっかけで始まったのかは、 いまいちよくわからないのですが、 先生がきっかけなのかな、、、? 班の中で対抗戦をしているそうで、 強くなりたいから覚えたい!というようになりました。 百人一首は、 ママが勉強したいなと思って、 そして双子さんも興味を持ってくれたらいいなと思って、 子供向けの本が1冊買ってありました。 小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典 作者:吉海直人 西東社 Amazon それを引っ張り出してきて 読みながら話し…
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける) 紀貫之 〈現代語訳・口語訳〉 さて、あなたの心は昔のままであるかどうか分かりません。しかし馴染み深いこの里では、花は昔のままの香りで美しく咲きにおっているではありませんか。あなたの心も昔のままですよね。 紀貫之(きのつらゆき)
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに (たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに) 藤原興風 〈現代語訳・口語訳〉 友達は次々と亡くなってしまったが、これから誰を友とすればいいだろう。馴染みあるこの高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから。 藤原興風(ふじわらのおきかぜ)
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ (ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ) 紀友則 〈現代語訳・口語訳〉 こんなにも日の光が降りそそいでいるのどかな春の日であるのに、どうして落ち着いた心もなく、花は散っていくのだろうか。 紀友則
※ネタバレ有り 今回は名探偵コナンの「大岡紅葉&伊織無我」について書いていきたいと思います。 🄫青山剛昌 小学館 読売テレビ ①平次に惚れる百人一首チャンピオン まず「大岡紅葉」です。 初登場は「コナンと平次の鵺伝説」のエピローグで本格的に登場したのは劇場版「から紅の恋歌」とシリーズでは初となる劇場版で登場→アニメて定着のキャラとなっています。 「運命やわ……」「会えるんやないかと思てました」「うちの未来の旦那さんに」 kichitan.hatenablog.com 関西でトップクラスの財力を有する大岡家の令嬢の京都泉心高校2年の17歳で、緩くウェーブのかかった明るい色のショートヘアと、派手め…
山川に 風にかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり (やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみじなりけり) 春道列樹 〈現代語訳・口語訳〉 山の中の川に、風が掛けた流れ止めの柵(しがらみ)がある。それは、流れきれないでいる紅葉の集まりだったよ。 春道列樹