代表的歌人百人の歌一首ずつを集めたもの。藤原定家が小倉山の別荘で撰したと伝える「小倉百人一首」が最も有名で、これを模倣して種々のものが作られた。カルタとして正月の遊びになったのは江戸時代以降。百人首。
なお1首目は「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」(持統天皇) ・・・・・・三省堂「大辞林」より引用
こんにちは!ききょうの家です! ききょうの家では主に知的障害のある利用者さんの日中の活動の場として、また身体障害を併せ持つ利用者さんの活動場所として、日々にぎやかに開所しております。 皆さんご存知ですか?5月27日は「百人一首の日」なんだそうです。 百人一首といえば漫画「ちはやふる」で有名になったかるた取りですが、 ききょうの家では百人一首を使ってぼうずめくりを楽しんでいます。まずはその様子をご覧ください。 まず、みんなで札を裏向けにテーブルに並べていきます そして順番に一枚ずつ札を取っていき、自分の手札にします。 男性札 (との)はそのまま自分の手札に。 僧侶(ぼうず)を引いたら自分の手札は…
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか (こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか) 壬生忠見 〈現代語訳・口語訳〉 わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに。 壬生忠見(みぶのただみ)
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで (しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで) 平兼盛 〈現代語訳・口語訳〉 人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまったことだ。何か物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでに。 平兼盛(たいらのかねもり)
思 若 み 淵 雪い 菜 な と 解摘_萌_の_な_けみ へ 川 り てま つ___に__し_つ___し__--________ 重________ い________ 罪________ 増________ し________ --________ _________ 1235年5月27日歌人の藤原定家によって『小倉百人一首』が完成された。 好きな歌二首の本歌取りをしてみました。 つくばねの峰よりおつるみなの川 恋ぞつもりて淵となりける 陽成院 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ 光孝天皇 ちなみに陽成天皇から光孝天皇はいわくつきの皇位継承順です
🎌 今日は何の日?【5月27日】 百人一首の日・海軍記念日にまつわる記念日 こんにちは! 今日は「5月27日」この日にちなんだ記念日やデキゴト、ちょっとした豆知識を 紹介します。 📆 5月27日は「百人一首の日」&「海軍記念日」 日本の文化に馴染み深い「百人一首の日」として知られています。 1235年鎌倉時代の歌人・藤原定家が、小倉山の山荘で百人一首を 完成させた日とされています(諸説あり) また、もうひとつの大きな出来事が、「海軍記念日」。 1905年のこの日、日露戦争中の日本海海戦で、連邦艦隊がロシアのバルチック艦隊を 撃破した歴史的な日です。 💡豆知識:百人一首は、もともと色紙に和歌を書…
学校でやった百人一首をきっかけに、 百人一首に興味をもった双子の〈あんこ〉さん。 itukaomoidasu.hatenablog.com やっと、一日一句!の解説&覚えよう計画を、はじめました。 学校でやっているのが、 五色百人一首という、色分けした百人一首で、 (百首の内容は同じです) この「緑」から覚えたいと言うので、 緑の句がどれかを探すところからはじめて。 今日は、その、緑の一句目。 百人一首全体だと八句目。 「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり」 朝のご飯の時に読んで、意味の話をして、 ミニ掲示物も張り出す。 学校で百人一首に触れてない〈きなこ〉さんも、へ…
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき (あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき) 参議等(源等) 〈現代語訳・口語訳〉 浅茅の生えた寂しく忍ぶ小野の篠原ではありませんが、あなたへの思いを忍んではいますが、もう忍びきることは出来ません。どうしてこのようにあなたが恋しいのでしょうか。 参議等(源等) ※浅茅(あさじ) 主に荒れ地や野原にまばらに生えている、丈が低い茅(ちがや)を指す。また、そのような茅が生えている場所や、荒れ果てた住まいの表現としても使われる。 ※小野の篠原 小野は野原のこと。篠原は細くて背の低い篠竹と呼ばれる竹が茂る野原のこ…
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな (わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな) 右近 〈現代語訳・口語訳〉 あなたに忘れられる我が身のことは何ほどのこともありませんが、ただ神にかけて、私をいつまでも愛してくださると誓ったあなたの命が、はたして神罰を受けはしないかと、惜しく思われてなりません。 右近(歌川国芳画)
白露に 風の吹きしく 秋の野は しらぬきとめぬ 玉ぞ散りける (しらつゆに かぜのふきしく あきののは しらぬきとめぬ たまぞちりける) 文屋朝康 〈現代語訳・口語訳〉 草葉の上に落ちた白露に風がしきりに吹きつけている秋の野のさまは、まるで糸に通してとめていない玉が、美しく散り乱れているようではないか。 文屋朝康(ふんやのあさやす)
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ (なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ) 清原深養父 〈現代語訳・口語訳〉 夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているのに明けてしまったが、こんなにも早く夜明けが来れば、月はまだ空に残っているだろうが、いったい月は雲のどの辺りに宿をとっているのだろうか。 清原深養父