和歌、連歌などの技巧の一つ。 すぐれた古歌や詩の語句、発想、趣向などを意識的に取り入れる表現技巧。 新古今集の時代に最も隆盛した。
転じて、現代でも絵画や音楽などの芸術作品で、オリジナル作品へのリスペクトから、意識的にそのモチーフを取り入れたものをこう呼ぶ。 オリジナルの存在と、それに対する敬意をあきらかにし、その上で独自の趣向をこらしている点が、単なるコピー(パクリ)とは異なる。本歌取
藤原定家は、『近代秀歌』・『詠歌大概』において、本歌取りの原則として
としていた。
ここ数日、ポテトサラダが食べたいと思って過ごしていた。 ポテトサラダは時間がかかるので平日作るにはハードルが高い。 今日は帰りが遅くなったが、食材を買う気力がなくまっすぐ家に帰ってきた。 メインのおかずになるような物がない。 少し迷った末にポテトサラダを作ることにした。 キュウリがないがやむを得ない。 まず、ゆで卵を作る。 片手鍋とご飯を炊くための鋳物の鍋しかなく、鋳物の鍋を出すのが面倒なので、玉子をゆでた後、ジャガイモとニンジンをゆでる。 その間にウインナーを1本を細かく切って炒めた。 玉ねぎのみじん切りが多すぎたが、覆水盆に返らずというやつだ。 全部使うしかない。 メインディッシュのポテト…
お題一覧 自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・超々自由詠 本日のテーマは、 The Free Day ですね。 一日出詠者数 332 人 選択したお題 超々自由詠 出詠者数 87 人 選歌者数 65 人 首席歌 水上歌眠様 おめでとうございます! ネーミングライツ誰にもあげないで・・鳥の散歩につきあわないで 飛び方を教えてくれてありがとう・・インクがきれているボールペン 手紙だと思えばそれもありだった・・物理法則無視委員会 標本にするまできみは欠けないで・・薔薇のあいだをゆく飛行船 正解の定義チワワは逃げたから・――・きみが選んだものを教えて ハート数 10 (15.4%)…
お題一覧 LIVE・ブス・スパゲッティ・ディーパック・クリオネ・ネタ・タイプ・プロ・ローキック 本日のテーマは、 短歌バイブスしりとり ですね。 一日出詠者数 363 人 選択したお題 ネタ 出詠者数 16 人 選歌者数 29 人 首席歌 ひらいあかる 様 真昼間に二人くじらの胎内に匿われるごとプラネタリウム ハート数 6 (20.7%) 音符数 9 (31.0%) コメント くじらの胎内とプラネタリムの相似性を知りました。 短歌分類としては、文語、新仮名遣い、体言止め、相聞歌でしょうか。 投稿歌 ちはやぶる紙くれないと隣人に問えばこちらもギリギリですと ハート数 3 (10.3%) 音符数 …
お題一覧 自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・自由詠・自由詠 本日のテーマは、 The Free Day ですね。 一日出詠者数 430 人 選択したお題 自由詠 出詠者数 86 人 選歌者数 86 人 首席歌 真島朱火 様 ドングリをもう拾わない最近はポケットのない服ばかり着て ハート数 8 (9.3%) 音符数 27 (31.4%) コメント ドングリは夢や憧れの投影と読みました。夢をあきらめた大人になってしまった。 投稿歌 世の中に日本シリーズなかりせば秋の心はのどけからまし ハート数 0 (0.0%) 音符数 8 (9.3%) 振り返り 8音、響きました。藍葡萄様、星月夜様、ビーバーちゃん…
■絵画等のこと⑯ 渋谷区立松濤美術館にて開催中の「杉本博司 本歌取り 東下り」を拝見してきたので、感想を記す。 shoto-museum.jp 展覧会情報 会期 2023年9月16日(土)~2023年11月12日(日)September 16, 2023-November 12, 2023前期:9月16日(土)~10月15日(日) 後期:10月17日(火)~11月12日(日)※会期中、一部展示替えあり 入館料 一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料※土・日曜日、祝…
お題一覧 川・ワニ・日記・機械・インフレ・LEGO・ごちそうさま・丸・類歌 本日のテーマは、 遠いものしりとり ですね。 一日出詠者数 356 人 選択したお題 機械 出詠者数 37 人 選歌者数 24 人 首席歌 toron* 様 諍いの長きを聞かせiPhoneは人の温度を持ちはじめたり ハート数 4 (16.7%) 音符数 6 (25.0%) コメント iPhoneも体温を持ちそうなほどの電話でのけんかだったのでしょう。 投稿歌 AIは淋しかりけり待つのみは淋しかりけり愛の名を持ち ハート数 0 (0.0%) 音符数 2 (8.3%) 振り返り 2音、響きました。雨宮司様、ながい様、ありが…
このエドゥアール・マネの名作 「オランピア」という絵は おそらくほとんどの方が 美術の教科書で記憶しておられるでありましょう。 オルセー美術館に常設展示されていて 19世紀半ばの アカデミスム一辺倒の官制芸術であった美術が 産業革命による社会の変化と期をいつにして 日常性をそのまま表現する 「自然主義」に移行して行く間の一里塚 みたいな作品なのです。 そもそも19世紀前半まで 女性の肉体を下世話に表現することは下品で 芸術とは相容れない とされていた時代。 あくまで古代ギリシアやローマの「女神」として 格調高く表現すべきでありました。 この「オランピア」には元となった作品がありまして。 ヴェネ…
この国は黒い船がきてからずっと それまでとは全く逆で つまらん奴らだけが残って つまらんことをして大威張りするような つまらん国になった それをみた黒い船の奴らが 満面の笑みを浮かべながら そいつらにチョコレートをやって つまらんソイツラは つまらん顔に下卑た笑みを浮かべながら つまらん礼をほざく 俺はそれを眺めてはつまらなくなって つまらん言葉を並べる それにもう殆ど意味は感じられない だけどそれをつまらんとは思わない それを風や水や鳥たちに載せて届けてもらいたいから 誰に届けるかなんて全くわからない 海にゆだねる瓶の中の手紙みたいなものだからだ それを悲しいとは全く思わない だって産まれて…
『舞いあがれ』最終回でした 最終回が終わった8時15分。 お願いしていたウッドデッキの塗装にタカシ君が来た! 我が家に来たタカシ君もドラマのタカシくんに負けないくらいイケメン♡ 『君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた』 劇中でタカシ君がまいちゃんに送った短歌がすてきで💛 今までの登場人物大集合の最終回。 爽快で気持ちいいラストでした。 初めて運転したハイブリッドカー✨トヨタのヤリス。 脱輪騒動のため点検をお願いしたので、代車で来た車🚙 我が家の愛車は13年ぐらい前に買ったガソリン車なので、こんなに進化してるとは………💦 友人の新車に乗せてもらっても、助手席目線で、ほーっと感心して…
「本歌取り」って普段の生活の中ではなかなか聞く事が無い。 朝の連続テレビ小説は面白い話もあればそうでもない時もある。 でも、このように普段耳にすることのない言葉があったり、いろんな生活、仕事、時代背景・・特に今回のようなパイロットの養成学校の話などは聞くことも見る事もなかったのでなかなか見応えがある。 さて、本題の「本歌取り」だが、 本歌取りとは有名な歌(本歌)の中の語句や趣向などを取り入れて新しい歌を作るという技法らしい。 大きな声では言えないがパ○リという事? ドラマの中で「本歌取り」というワードを聞いて思い出した、というよりずっと心に残っている風景がある。 高校の国語の授業で寺山修司の詩…
芭蕉の「恋」と「かるみ」 中村君もひいている高橋睦郎さんの以下の指摘、前から気になっていた。 「季節感を表す詞を季題としたコンセンサスとはどのようなコンセンサスか。万葉時代の相聞が平安貴族社会で特殊化された恋の、色好みの、雅の感覚のコンセンサスだ。つまり神と人との相聞から生まれた季節感を持つ言葉を、人と人との恋が幾代にもわたって磨きあげて、取捨選択して行ったのだ。」(高橋睦郎『私自身のための俳句入門』) 直感的には正しい気がするが、実際の短詩型の現場は、季と恋をどのようにあつかっていたのだろう?と思うわけです。そこで以下、近世俳諧を専門にやっている訳じゃないので、論文にするほど精緻とは行かない…
「春や昔」攷 一、子規の「春や昔」 JR松山駅の正面玄関を出て、正面のバスロータリーに沿って左側に進むと、市電の乗り場へ向かう途中に、周りに比して古く大きな存在感のある子規の句碑が建っている。 ①春や昔十五万石の城下哉 子規 この句は明治二十八年の作で「松山」と詞書がある。愛媛では、以前はあるローカルの企業CMでこの句がいつも流れていたから、おそらく私が物心ついた頃はじめて知った俳句はこれのはずであり、俳句というものが世の中にあるのを知る前にこの句だけは知っていたことになる。 この句の特徴を見るとき、まず「や」、「かな」の一見二段切れのようにみえなくもない、上五第三音目の「や」が目に付くことで…
2024/11/26㈫20時 昨夜は気持ちが荒れていた。自分ではどうしようもなくなって、荒れるままに任せていたらついにブログが書けなかった。 その代わり、Xで見かけた「猫背の犬」さんの短歌を本歌として本歌取り(?)をし、即興でこんな短歌を詠んでみた。 ≪来世では野焼きの煙になって秋だけあなたに笑いかけたい≫ 野焼きを調べてみたら今は「原則禁止」らしいけれど、わたしが昔住んでいた田舎では野焼きがあって、秋の匂いと言えば煙の匂いだった。自作の解説なんて、と思うけれどこの歌は、「秋“だけ”あなたに笑いかけたい」というところに意地があって、いつも笑ってなどいられないよという歌のつもり。少しささくれた歌…
ないものとされた世代のわたしたち 熊代亨イースト・プレス ないものとされた世代のわたしたち作者:熊代亨イースト・プレスAmazon 就職氷河期世代は、50代に。あのころの思い描いた未来と今は、どこかちがう。時代の変化のなかで何を体験し、そして、何を見落としていたのか。1975年生まれの精神科医が、半世紀の記憶と記録をたどるクロニクル。 詳細を読む 読書メーターブクログ 脳と音楽 伊藤 浩介世界文化社 脳と音楽 (基礎から身につく「大人の教養」)作者:伊藤 浩介世界文化社Amazon 気鋭の脳科学者が挑む「音楽とは何か?」。知的刺激に満ちた音楽理論書。「音階/音律の成り立ちに関して沢山本を読んだ…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 2024年5月31日 YAHOO!JAPANニュース 産経新聞「妖精大国から京都の古民家へ 万葉集の全英訳に挑む翻訳家 ピーター・マクミランさん 一聞百見 「運命的に出合った」と話す自宅の古民家で=京都市右京区(柿平博文撮影) 流暢(りゅうちょう)な日本語と明るい笑顔がトレードマーク。新聞・テレビでおなじみ、日本文化や古典文学の魅力を国内外に発信するピーター・J・マクミランさん。3年前に京都・小倉山近くの古民家に移り住み、愛猫たちとの暮らしを満喫しながら、10年がかりという「万葉集…
本日(ニューヨーク時間20日)、今年の全米図書賞が発表され、小説部門で Percival Everettの "James"(2024)がみごと栄冠に輝いた。未読の最終候補作もあるが、まずは順当な結果ではなかろうか(☆☆☆★★)。 既読の最終候補作は Hisham Matar の "My Friends"(2024)で、これも佳篇だった(☆☆☆★★)。 周知のとおり、この二作は今年のブッカー賞にもノミネート。同賞受賞作 "Orbital"(2023)の出来を考えると(☆☆★★★)、"James" があちらで落選したのも、"My Friends" が同ショートリストにのこらなかったのも奇怪なできご…
本日は『仮面ライダー(新)』感想を書きました。 えんができたな ◆Gimmickさん >なので、私はヤクザランゴアニキの応援馬券を購入しました。 「あいつは頭がおかしい」まで言った父親と全く同じ罠にはまって悶絶するランゴ兄さん、はちょっと見たくなってきて困ります(笑) >昭和的な大雑把さを感じずにはいられませんでした。 ああ確かに、各種要素の処理について、昭和ライダーの本歌取りが、別のベクトルに進んでいくとこうなる、みたいなところはあったかもですね……。 >(きらりプレスより大量の園児プレスの恐怖が勝る印象を受けました) 前編は、個の喪失の恐怖でドラマ性を作っていたのに対して、後編では大量プレ…
『仮面ライダーガヴ』感想・第10話 ◆第10話「特盛り! キャンディ砲!」◆ (監督:柴崎貴行 脚本:金子香織里) 「ランゴ兄さんに示さなきゃ……」 「「俺たちは出来損ないじゃないって」」 トリックオアデストロイ! お菓子がほしけりゃセキュリティで丸焼きにするぞ大作戦が失敗に終わった双子が、せめて高品質のスパイスを納品する事で無職の烙印を回避しようと足掻く一方、絆斗はきらりが落とした焼き菓子の包みを手に取り……絆斗に! 現場で! 落とし物を発見させないで下さい!! ……絶対、わざとやってる。 「……まさか……きらりちゃんも?!」 絆斗が慌てて駆け出していた頃、ストマック社ではニエルブが機械を弄…
英語で読む百人一首 (文春文庫) 作者:ピーター・J・マクミラン 文藝春秋 Amazon 第2回 古典文学への入口 小見出し 和歌の技法――枕詞と序詞 和歌の技法――掛詞・縁語・本歌取り 和歌の技法――歌枕と見立て 四季の歌――春と夏 四季の歌――秋と冬 型の文化 恋の歌――恋の始まり 恋の歌――恋の成就から終わりへ 『百人一首』の英訳〈二〉 『百人一首』の超訳〈二〉 ノート ▼ 引用された歌 10.三 あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝ん 柿本人磨 11.八八 難波江の葦のかりねの一よゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき 皇嘉門院別当 12.九四 み吉野の山の秋風小夜ふけて故郷…
■ 万葉集 ①歌を呪術とする意識が残り、対象にはたらきかける積極的な勢いが、力強く荘重な調べとなる。②実感を抑えず飾らず大胆率直に表現する。簡明にして力強く、賀茂真淵は「ますらをぶり」と評する。③日常生活そのままでないにしても、現実の体験に即して歌うことが多く、具象的、写実的で印象が鮮明。④用語、題材についてすでに雅俗を分かつ意識が生じているが、なお生活に密着したものが比較的多く、素朴、清新の感をもって訴えかける。時に粗野。⑤五七調で、短歌は二句切れ、四句切れが多く、重厚な調べ。後期には七五調も現れる。歌謡の名残をとどめ音楽的効果をねらった同音同語の反復もある。⑥素朴な枕詞、序詞を多用。ほかに…
数多くある嵐のヒット曲の中でも一段と人気が高い『Love so sweet』。イントロが流れた瞬間にこの曲だとわかる人は少なくないのではないでしょうか。そんな国民的人気を誇る『Love so sweet』ですが、歌詞を見ていくとある曲との共通点に気がつきます。それはサザンオールスターズの『いとしのエリー』です。いとしのエリーに出てくる〈これで最後のlady〉〈笑ってもっとbaby〉という歌詞はLove so sweetの〈笑ってもっと最後のlady〉に重なります。また〈エリー My love so sweet〉と〈信じることが全てLove So Sweet〉というそれぞれのサビの終わりに出てく…
本日は『デンジマン』感想を書きました。 未改造幹部 ◆Gimmickさん >ライダーに倒されるでもなく、諸悪の根源に一矢報いようとして散る最期も実に刺激的で痺れます。 最後、悪のコントロールに抵抗しきれずにライダーに倒される、だと割とよくある話になってしまうところを、もう一人の仮面ライダーとしてネオショッカーに立ち向かいながら散ったのは、主題の処理として美しかったですね。 >本歌取りしつつも、新たな”仮面ライダー”としてブラッシュアップされているので中々侮れません。 正直もうちょっと、原典の存在に寄りかかった感じで作られているのかなと思っていたので、ここまでしっかりと今作としての「仮面ライダー…
『仮面ライダー(新)』感想・第4話 ◆第4話「2つの改造人間 怒りのライダーブレイク」◆ (監督:田口勝彦 脚本:伊上勝) 「その殺しのプロで、ネオショッカーに邪魔な人間どもを、ドシドシ消せぇ」 ゼネラルモンスターに遠隔操作で操られる、ネオショッカーの暗殺怪人・サソランジン。その正体は、ネオショッカーに無理矢理改造され、操り人形のように扱われる女性・上村美也であった。 美也の妹・可也と出会った洋は、サソリジンの次の標的を推測すると待ち伏せ作戦で罠を張り、影武者を担当した志度会長が高笑い。 「とうとう罠に落ちたな、怪人め! おまえなんかに、博士を殺させるもんか!」 ネオショッカーからの逃亡生活で…
収集してきた参考図書を裁断してスキャンを行ったところで、今月半ば締切の書類の書式がメールで届いたので作業を始めた。 ついこの間まで年中やっていた作業と思っていたが、11年のギャップと少し対象が異なることで、過去のテキストを本歌取り程度に取り入れて参考図書でウラをとったりしながら半日没入して仕上げる。