引く人も 引かるる人も 水の泡の 浮世なりけり 淀の川舟 川岸から舟を引く人。 引かれる舟に乗る人。 いずれも水上の泡のように儚い。 それが人の世である。 大徳寺435世住職である大綱宗彦が詠んだ歌です。 違う立場にいるようでも、より大きな目で見れば同じ立場にいる。 今の立場に囚われてはならない。 一つの見方に囚われてはならない。 そのような教えを感じました。 茶道に一座建立という言葉があります。 亭主と客、もてなす者ともてなされる者が一つとなって茶席を生み出すという意味です。 茶を点てるだけではない。 茶を飲むだけではない。 その両者が揃って茶席となります。 引く人と引かるる人の心が一つとな…