秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 いつへの方に 我が恋やまむ (あきのたの ほのへにきらふ あさがすみ いつへのかたに わがこひやまむ) 磐姫皇后(いはのひめのおほきさき) 万葉集・巻二・88 〈現代語訳・口語訳〉 秋の田の稲穂の上にかかる朝霧のように、いつどのようにわが恋が晴れるのでしょうか。 ※磐姫皇后(いわのひめのみこと) (生年不詳 - 仁徳天皇35年6月)は、古墳時代の皇妃。 『日本書紀』では磐之媛、『古事記』では石之日売、その他、いはのひめ、磐姫とも記す。仁徳天皇の4人の后妃、2人の皇后のうちのひとり。仁徳天皇2年に立后。葛城襲津彦の娘で、武内宿禰の孫にあたり、皇族外の身分から皇后と…