鎌倉時代後期の随筆。吉田兼好著。序段および二四三段から成る。 尚古思想と仏教的無常観を中心として、人間生活の諸相に対する批評、感想、伝聞などが述べられている。文体は伝統的な和文体と、新しく生まれた和漢混淆文体とで表現され、平淡で雅趣がある。題は序段「つれづれなるままに」から来ているが、一説によれば、今川了俊が冊子にして書名をつけたとも言う。
徒然草で桜といえば137段「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」が良く知られているが、161段に以下のような記述がある: 花の盛りは、冬至より百五十日とも、時正の後、七日とも言へど、立春より七十五日、大様違はず。 本年2025年を基準に見てみれば、冬至から150日といえば5月20日。ひどく遅い。 当時と現代とでは二十四節季の区切り方が違うので、日付が少しズレることをご承知いただきたい。 今も昔も二十四節季の起点は冬至。昔は冬至から次の冬至までを単純に24等分していたが(恒気法)、1844(天保15)年制定の天保暦以降は太陽に対する地球の軌道の位置で24等分する(定気法)。地球は楕円軌道…
ひたひた・・・ 今日は、佐々木朗希投手のメジャーデビュー戦。さぁてお立ち会い、どんなピッチングを見せてくれるか。\(・_\)それは(/_・)/おいといて、「東京ドームでの日本“凱旋”登板を、新婚の “一般人女性” は見守っているのだろうか――」といった、いかにも「のぞき見趣味」と言いたくなるような記事が目にとまりました。曰く、「妻をひた隠す佐々木投手」なんだそうで。元・水の分析屋さんくらいの年齢であれば、「ひた隠しに隠す」と重ねた言い方になるところですので、調べてみました。「ひた」は、新解さん【八】によれば「(接頭)その状態以外の何物でもないことを表す」で「ひたあやまりにあやまる」のほか、「ひ…
恋すれば人は人らしく恋せずば翡翠(ひすい)の杯の底無しの如(ごと) 兼好法師は『徒然草』の第三段で、「よろづにいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、玉の巵(さかづき)の当(そこ)なき心地すべき」と言っています。つまり、どんなに立派な男でも、恋もできないような堅物は物足りない、ヒスイでできた立派な盃に底がないようなものだ、って。兼好さんがここでいっている「色好む」は、今でいう「好色」すなわち「スケベ」の意味とは違いますよ。でも私は、スケベこそ最も「人らしい」とも思っているんです。 あの人の言葉 韻(うた)は風俗の言語に異(たが)ひ、遊楽の精神を長(ま)すゆゑのものなり。・・・歌は日常…
9月に買って3月末の優待権利日までもうすぐだった雪国まいたけ(様)。 設備投資も終わり、『きのこ肉』の開発販売が良かったのか株価上昇! きのこ族の私としては、優待の、大きな雪国まいたけほしかったよおお~!と後ろ髪をひかれるが、株価が+22%を超えてくると、雪国まいたけ(様)は配当も今は少ないし、よく行くスーパーがホクトのきのこばかりを扱っており、その度にホクトのきのこを買うのが心苦しくてw、ついに売却。 新しいスマホ代の資金にしつつ、残りは2月権利月(であってるかはわからない)の『楽天SCHD』を購入。 最近『徒然草』をずっと読んでいて、野獣だった私の気持ちがw、少し落ち着いている。 常に頑張…
♯ 今日から1週間はシベリア高気圧がいすわり・・・ 日本列島は冷蔵庫のなかにはいったような・・・・ 明日の気温も近畿ではところによっては氷点下の・・・・ 朝テレビから、大寒波が来ているとのニュースが流れた日、 ある大学へ学年末の成績を提出するために出かけた。 講師控室にゆくと、ひさしぶりに国文学者のF先生と出会った。 私「あ・・・先生、おはようございます。寒いですねぇ・・・」 F「おはよう。どうしたの?きょうは?」 私「いぇぇ~学年末の成績結果を持ってきたんですよ」 F「ああ・・・ごくろうさま。 しかし・・・ほんとうにさむいですねぇ・・・ わたしなんか、この頃はいつも書斎に置いたこたつにくるま…
吉田兼好 「徒然草」 より つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて 心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、 あやしうこそものぐるほしけれ。 そんな心境で記事を書いています。(本当かな・・・) 書くことが義務にならないように、ゆるく書いてはいます。 将棋は最近、指したいと思わなくなってしまいました。 そんなときは、中断してもよいかもしれません。 駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。 the brilliant green この曲もよく聴いていました。 ドラマ Over Time の主題歌でした。 pv印象深かったのですが、見つけることが出来てうれしかったです。 …
■ 2024年12月の徒然なること また、風邪……、のため、少しだけ。 この二年働き過ぎだな、ちょっと風邪が多すぎる。とは言え、十二月(と七月)は例年風邪をひく時期のため驚きは少ない。三十八度でているが、とにかく寝ようと思う。 このブログで毎週一回、決まった曜日時間に記事を出すのは、近々やめようと思っている。七年ほど私を支えてくれた、ここで文章を書くことが、ある時から義務に変わり、枷となった。 熱でぼぅっとする頭で、そんなことを考えている。 ■ ちょっと関連 philosophie.hatenablog.com
悪は世界を薄っぺらい記号の集まりとしか考えない傾向が強いけれど、善はこの世界が記号の集積でなく、存在する一つ一つにいっぱい内実がつまっていてそれらはどれも取り替え不可能であることを知っている。悪は世界を薄っぺらな記号としか思わないから、世界がパズルかゲームのようにしか感じられない。 保坂和志『人生を感じる時間』 「イメージ」「外見」「外向け」といった言葉が、邪悪な人たちの道徳性を理解するうえで重要なものとなる。彼らには善人たらんとする動機はないように思われるが、しかし、善人であるかのように見られることを強烈に望んでいるのである。彼らにとって「善」とは、まったくの見せかけのレベルにとどまっている…
♯2日前の寒さがやわらぎ、大陸性高気圧がゆっくり移動したため、 きのう今日と小春日和となりました・・・・ Yの部屋でラジオを聞いていた。 Y「♪ こんな小春日和の~おだやかな日は~(『秋桜』作詞・作曲:さだまさし) ってな」 私「山口百恵か・・・発想がワンパターンだよ」 Y「いいじゃねえか。この歌すきなんだよ。なんたって秋にふさわしいだろ」 私「うん・・・だけどさ、用語として小春日和って春って文字がついてんじゃないか。 それをこの11月に使うってどうなんだろうなぁ・・・」 Y「え?知らないのか? 小春日和って秋のこの時期のぽかぽかとした気候のことを言うんだぜ。 高校のときの古典で習らわなかった…
『つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。』 意味は、 「することがなく退屈なのに任せて、一日中、硯に向かって、心の中で浮かんでは消えていくとりとめのないことを何ということもなく書き付けていると、不思議に気持ちが高揚してくる。」 吉田兼好『徒然草』の冒頭の一文です。 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 99 ビギナーズ・クラシックス) 作者:吉田 兼好,谷口 広樹 KADOKAWA Amazon 『徒然草』は清少納言『枕草子』と鴨長明『方丈記』とならぶ、日本三大随筆の一つ…