1)第8段 要旨 兼好は、色欲は人の心を惑わすもすものの中でも一番のもの。という率直な性欲認識を、久米仙人の話を引き合いに述べています。 その「色欲」とか「仙人」など、兼好が使ったことばの背景とか、昔からのことばの中に潜む日本人の感性などを追っかけてみたら、もう一つ「脱俗」ということばにも行き当たりました。 0)前置き 以下の4点を参照しつつ『徒然草』を下手の横好き読解しています。 ①旺文社文庫『現代語訳対照 徒然草』(安良岡康作訳注/1971初版の1980重版版) ②ネット検索 ③『角川古語辞典』(昭和46年改定153版) ④中公新書『兼好法師』(小川剛生著・2017初版の2018第3版) …