和歌を理解するためには暗黙知が必要です。 暗黙知をどこまで正確に理解できるかは聞き手のナレッジの能力如何であることをお話してきました。私論ですが和歌にも暗黙知的な要素が多く含まれ、作者の感性、真意、推察力、教養などに対して読み手が同一のナレッジ立つことによってその作者の真意への理解が可能と思います。 下記は世界三大美女の一人と言われた小野小町(825?~900?)の有名な和歌です。 「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世みよにふる ながめせし間まに 」 これを字面だけから理解すると下記のようになると思います。 「花の色はむなしく変わってしまったなあ、私が世の中で時間が過ぎていく長雨の…