大河ドラマに登場した実朝の四首 以前の記事で、テレビのドラマの中で和歌が省略されることなく紹介されるのは珍しいことについて書いた。 prerougolife.hatenablog.com 『鎌倉殿の13人』10月16日放送の「穏やかな一日」では、予想を上回る計四首の実朝の和歌が登場した。 最初の歌は、実朝が三善康信に披露していた一首。 「今朝みれば山も霞みて久方の 天の原より春は来にけり」 今朝見ると山も霞んで大空から新春がやってきたのだなあと思う 『金槐和歌集』春 実朝の個人和歌集(家集という)である『金槐和歌集』の最初の歌である。 (和歌集は春→夏→秋→冬→恋→雑という順番と決まっている。…