こんにちは。 今回は昨日の「旅人」8号で発表した作品の一部を公開します。 碓氷峠を中心に軽井沢地方をみたとき、そこは高地であったため四世紀の県遺跡が示すようにそこで長く住居を構える人々はいなかったと思われる。次に考える万葉集の歌は信濃国分寺(現在の上田市)近辺の歌であるが、川辺の美しい歌として防人の歌(四四〇七番)のような土の匂いが漂う歌の対極に位置するものとして掲げたい。 信濃なる筑摩の川のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ (巻第十四 歌番 三四〇〇) 大意「信濃の千曲川の川原の小石も、あなたがお踏みになったのだから、宝石として拾いましょう。」 佐佐木幸綱著 『万葉集東歌』 東京新聞出版局 …